川辺優紀子のKIPONでスナップ 〜 吉祥寺編(後編)

皆様こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載はKIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログ。

今回は住みたい街ランキングの関東版にて常に上位にランクインする吉祥寺を歩いてみました。
地方出身の私にとっては憧れのお洒落な街という印象しかありませんでしたが、「前編」で述べたように“色と香りと池の街”だと感じたのでした。

おとぎの国

色合いと言いますと、全てが「可愛い」で埋め尽くされている場所がありました。
そこはまるでおとぎ話に出てくる小さな街の一角のようで、外界から迷い込んだ気分になりました。

24mm

温かい色のランプが癒しの空気を演出してくれていました。

ここは「プティット村」という場所で、猫たちがつくったお城だそうです。
全体的にコロンと丸みのあるデザインでとても可愛らしい。あちこちに猫の痕跡もあります。

24mm

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使用しているレンズIBERITは開放で撮ればとても柔らかく、絞ればシャープに描写するので、この何とも愛らしい場所にベストマッチ。
思う存分柔らかい表現を楽しめます。

24mm

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心がほっこりする時間を過ごせました。
天気の良い日は光が差し込み、また違った見え方になるんだろうなぁと思います。
皆さんも異世界に迷い込んでみませんか?

香り漂う

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雑貨やアパレルのお店が多いですが、飲食店も負けていません。
ショーウィンドウからチラッと見えただけでもお腹が空きそうになるほど、私にとっては魅力的でした。

50mm

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これらの美味しそうな食べ物を透かしている窓枠のある風景も、この街ならではという感じがしてとても好きです。
街の一部を切り取っている感覚を強く感じました。
食べ物は、食べてなんぼ!と思っていましたがこうやって見ると、眺めているだけでも楽しいものですね。

35mm

24mm

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池の街

さて、吉祥寺といえばここを思い浮かめる方も多いのではないでしょうか。
最後に向かったのは「井の頭恩賜公園」です。

この公園では幅広い世代の人たちが利用していました。

50mm

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この池を中心に沢山の人たちが散歩したり読書したり、友人と語り合うなどしています。
つい先程までショッピングしていた人たちも、なんとなく公園まで足を運びます。

井の頭公園の歴史は古く、なんと1917年に開園してから100年以上も経っていました。
長年人々の憩いの場としてあり続ける、人々を引き寄せる力がここにはあるのかもしれません。

24mm

50mm

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活気ある街と静かな住宅地の間に存在する大きな自然。
ここ最近はコロナ禍もあって、外で深呼吸することがほとんど無くなってしまいました。
久しぶりに空気を肺いっぱいに。

50mm

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五感を働かせてじっと構えてみる。
空気の流れや水の揺めき。
吉祥寺を巡ったこの日は、いつの間にか忘れていた何かに気付かされた気がしました。

KIPON PLAZA「川辺優紀子のKIPONでスナップ」の回を重ねるごとに、スナップがより好きになっています。
次はどんな発見や出会いがあるのでしょう。
愛着の沸いたIBERITと巡る気ままなレンズブログ。

次回もお楽しみに!

(おわり)

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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