川辺優紀子のKIPONでスナップ〜国内で海外旅行

こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載は、KIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログです。

これまでこの連載にて国内の様々な場所でスナップを撮影してきました。
日本はたくさん素敵な場所がある。
特別遠出をしなくても、何気ない日常の中にシャッターチャンスは溢れている。
ただその機会を掴む特訓が必要ではある。

こんな風にしみじみと感じる日々なのです。

とは言え、国内だけでなく海外での撮影にも大変な憧れを私は持っており、本格的に写真を撮り始めてからヨーロッパやアジアなど4カ国ほど撮影に足を運んでいます。

普段見慣れない景色ほど撮影者の心を掻き立ててくれ、そのワクワクが写真に写し込まれていると私は感じています。
それもあって海外でのスナップは一際楽しいと感じるのですが、ここ数年はコロナの影響で海外どころか国内旅行にも行けていません。

そろそろ海外に行きたい。
異国の空気を肌で感じたい。
はっきり言って、旅行に行きたい。

心からの叫びが通じたのでしょうか、ある日突然こんな場所を見つけたのです。

24mm

明らかに日本の文化とは異なる外観。

これが東京にポンと突如現れるのです。
さすが東京。
本当に様々なものが有ります。

もう少し近くに寄ってみましょう。

24mm

通りに面した交通量の多い場所にその建物はあります。
並木だけでなく電線にまで囲まれていて、いかにも東京といった風景ではありますが明らかに周りの建物とは異なる雰囲気を放っています。

24mm

とても素敵な装飾とアラビア文字のような書体が。
ここはなんと「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」という所でした。
看板をよく見ると信徒以外の方も見学可能とのことなので、これは海外気分が味わえるのではと思い早速お邪魔させて頂きました。

 

24mm

この建築物はトルコからやってきた職人さんたちによって建てられたそうで、石の質感や細かな装飾が本当に美しかったです。

24mm

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和の文化にはない模様が印象的で、柵や壁、天井までも彩られていました。

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写真に写しても、手彫りのようなディティールが目の前に存在するかのように描写されています。

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こちらの外観を眺めているだけでも、今自分が日本にいることを忘れてしまいそうになるほどでした。
そこには本物が存在するのです。

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私はトルコには行ったことがありませんが、上をみても下をみても、そこはトルコでした。
細かな美しい柄がとても好きです。
目で見て楽しみ、さらに写真に撮っても楽しみたい。
欲張りな私欲を満たしてくれる場所でした。

24mm

この繊細な柄を写すために絞りを少し絞って撮影します。
これまでの写真の中で最も描写力を活かせたカットではないでしょうか。
全ての線が見て分かるほどです。

24mm

あっという間の海外旅行擬似体験。
このモスクの隣にはトルコが味わえるカフェと現地の食材などのお土産も買えるショップもあるそうで、そちらも合わせて利用すれば本格的な旅行体験そのものになるでしょう。

今回残念ながら時間がなく立ち寄る事ができなかったのですが、近いうち必ずお店も覗いてみたいと思っています。

 

24mm

思いがけず満喫できた異国の風景。
なかなか海外に行けない時期ですが、こういった“国内に存在する海外”を探してみるのも楽しいと思います。

カメラ片手だと尚楽しめる事間違いなし。
是非IBERITでモザイク柄を収めてみてはいかがでしょうか。

(終わり)

 

 

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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