川辺優紀子のKIPONでスナップ~鎌倉編1

皆様こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載はKIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログ。

今回スナップ場所として選んだのは神奈川県の鎌倉です。
この場所も何度か遊びに行った事はありますが、いつ来ても撮りたくなる地域。
小学校の修学旅行で初めて訪れた時には、別の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わった記憶があります。
土日には人でいっぱいになる大人気観光地ですので、大人になってからは毎回平日にのんびりとぶらり散歩を楽しんでいます。

今日はこのKIPONのIBERITを一緒に連れて撮り歩いていきましょう。

35mm

皆様は鎌倉と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

大仏、八幡宮、江ノ電
色々あると思います。
歴史は恐ろしい程に深く、そこを深堀りしようと思ったらいくら時間があっても足りません。

ただ、現存する物は今を生きています。
人々の生活の中に溶けこみ自然と当たり前のようにあるのです。

35mm

鎌倉ならではの空気感や観光スポットにもなっている場所などを私なりに楽しんでみようと思います。

カメラはセンサーもとても大切ですが、まずは光を取り込むレンズが命。
IBERITを通して写した鎌倉を是非ご覧ください。

写真の記憶

35mm

苔と地を這う根、石段にかかる木漏れ日がとても綺麗でした。
やってきたのは竹林で有名な報国寺。
「竹の庭」は拝観料を払った後に見られるのですが、受付けより手前のお庭も見応えがあるのです。

35mm

辺りを見回し、しゃがんだり見上げたりと被写体探しが忙しかったです。
この庭だけてもかなりの時間を要してしまいました。

 

35mm

50mm

木の枝の間を覗き込んでみると、まるで別の世界の入り口のようでした。
ここを潜って向こうに行ったらどこに辿り着くのでしょう。吸い込まれそうな雰囲気を醸しています。

50mm

とても穏やかな場所でした。
誰もいない訳でもないのに、不思議とこの庭を独り占めしているかのような感覚です。
鳥とカエルの鳴き声が響きます。

50mm

「写真は撮り手の気持ちを写し出す」とよく聞きますが、この写真たちを見返していると今もその場にいる気分になれます。

IBERITの繊細な描写はもちろん、マニュアルフォーカスで合わせている感覚も、記憶を思い起こしてくれる要素の1つなのだと思います。

 

50mm

思い入れのある1本で、何気ない瞬間を。
その価値は自分で決めるのです。

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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