川辺優紀子のKIPONでスナップ〜原宿編4

皆様こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載はKIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログ。

早くも原宿編は最終回の４本目となりました。
撮っていて飽きの来ない様々な顔を持つ原宿周辺エリア。
静かな場所や、さすが原宿といった賑わう場所まで歩いて回ってきました。
最後に訪れたのはこれこそ東京にいることが疑わしくなるようなスポットです。

アクセスもこれ以上ない程に抜群で、なんと原宿駅出入り口から1分以内。
やってきたのは「明治神宮」。

24mm

入り口にドンと構えている大きな鳥居。
木目によって温かな印象を抱きます。
この一の鳥居は今年再建されたばかりだそうで、なんとタイムリーなんだろうと訪れた時期の良さに驚きました。

ここから森の入り口のような長い参道が続いていくわけですが、その規模感に終始圧倒されています。

空気が綺麗。
音も心地よい。
迎えられているのか、引き寄せられているのか。

24mm

約100年前に植栽された人工林だそうですが、ここに住む生き物も多くいるようで最早ただの林ではありません。

明治神宮は日本人だけでなく海外からの観光客にも人気なスポット。
訪れてみたいと思わせる“何か”は世界にも通ずるようです。

35mm

ほっこりする場面に出くわしました。
海外からの団体さんです。
その興味の矛先はなんと落ち葉掃除に使われている箒。

通常よりも枝がとても少ない箒で器用に落ち葉だけを集めているのが珍しく思えたのでしょうか。
親切に質問に答える清掃員さんとのやり取りに心が温まりました。

出歩いていると思わぬシーンに遭遇したり、面白いものを見つけることがあります。
不思議なことにカメラを持ち出していない日に限ってそんな事が起きたりするのですが。

35mm

ただ歩いているだけではそのまま通り過ぎてしまう場面も、カメラを持っているとよく目に留まるという現象もあります。

木の形が面白いとか、下を覗き込んでみたら亀がいたり。

そんな具合に自分の能力以上に何かを発見できるのがスナップの面白み。
意識して見ようとする姿勢や行動が、いつもの風景を特別なものにしてくれます。

35mm

24mm

さて、明治神宮散策に戻りましょう。
歩いてみての感想ですが、広い。とにかく広いです。
本殿に到着する前に十分に森林浴が出来ます。
この景色が駅徒歩0分の場所にあるとは未だに信じがたい。
ここは本当に東京なのでしょうか。

24mm

24mm

立派な建築物がたくさん。
全体を見渡すだけでなく細かい装飾や作りにも注目しないと勿体ありません。
素材や風合いを眺めるだけでも楽しめます。

24mm

35mm

なんとも可愛らしいハートのようなこの形。
猪目（いのめ）という伝統的な模様だそうで、魔除けや縁起物の意味があるそうです。

24mm

見方によってはこれも猪目に見えなくもありません。
こういった建築には全く詳しくありませんが、それでも興味深く眺めていられます。

35mm

35mm

今や旅行で行きたい国ランキングで上位となる日本。
実際に日本に住んでいる私にとってはアジアではなく欧米の風景に憧れがあり、海外スナップほどテンションが上がることはありません。

しかし、あらためて日本を撮影してみると日本には日本の魅力がたくさんあるのだと実感するようになりました。

四季を持つ日本には広大な自然も多く存在し、世界に誇る文化があります。

初めて北海道の美瑛を訪れた時には広がる大地を目の前にして感動を覚え、沖縄に行けば道端に生えている植物さえも見慣れない物で、同じ日に新潟に飛んだ途端に気温差が20度を超えることもありました。

35mm

場所によって全く違う日本。
たくさんの魅力があるはずなのに、私は日本をまだ全然知らないのです。
もっと知りたい、見たい、撮りたい。

35mm

スナップを通して、日本のことをさらに知りたいと思えるようになりました。
これはKIPONのIBERITを使ってじっくりと、真剣に写真と向き合ってきた結果なのかもしれません。
撮り手の心理・行動にも語りかけてくるIBERIT、是非皆さまにも一度触っていただきたいと思います。

さて、4回に渡ってお送りしてきた原宿編は以上となります。
次はどこの地を巡りましょうか。
日本の魅力を味わう「KIPONでスナップ」にしたいと思います。
お楽しみに。

（原宿編終わり）