川辺優紀子のKIPONでスナップ〜原宿編3

皆様こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載はKIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログ。

今回は大都会の街「原宿」の裏道をテーマに撮ってきました。

24mm

人通りの盛んな大通りとは空気感が異なる場所。
写真で切り撮るとどうなるのでしょう。

お気に入りのカメラ、お気に入りのレンズ。
それらと共に訪れるワクワクする場所。

このワクワクが、写真を撮る上で大変重要に思えます。
何か「おっ?」と感じればシャッターを押しますし、逆に何も感じず無関心な状態では何を撮って良いのか分かりません。
そもそもカメラを持ち出さないかもしれません。

自らの機動力となるワクワク感は、具体的には人それぞれ異なりますが少なくとも言えるのは、まずカメラとレンズがお気に入りの物なのかどうかです。

究極の所、毎日見慣れた自分の部屋であっても、通い慣れた駅であっても、撮る気さえ起きれば良い絵は撮れるのです。
(何が良い絵なのかも人それぞれですが)

24mm

気分が乗らなければ上も見上げませんし、壁の光の反射が綺麗だとも思わないでしょう。

24mm

錆びて剥がれた塗装には普段目もくれません。

「カメラを持って写真を撮る」というのは不思議なもので、その人自身の行動や思考を変えてしまいます。
もちろん良い意味で。

それによって齎される新たな発見や興味関心で、私の心は豊かになっていくのです。

24mm

今日も良い天気。
光の取り込み具合で写真としての写りが変わりますが、「良い天気」も使うレンズによって異なった見え方をします。
このKIPONのIBERITはフレアをふんだんに発生させてくれるので、上からの日差し感を表現するのを容易にしてくれます。
フレアに関しては好みや用途によりますが、必要のない時には手でレンズ上に屋根を作ってあげることで簡単に対処できるのでとても便利。
通常使用ではフレアが全く入らないレンズとの差別化ができてこれもまたIBERITが楽しい理由の一つですね。

24mm

さて話しは戻りますが、ここは東京・原宿。
東京のど真ん中です。
大通りから少し離れてきたのもあり、とても東京とは思えない程の静けさ。
誰が通るのだろうという小道でさえ歩いている人を見かける所が東京である事を実感させてくれます。

35mm

何も下調べせずに突如現れる店舗を探し求めて探検するのもとても楽しい場所。
私は小学校6年生の時に初めて原宿に連れてきてもらいました。
テレビや雑誌でしか見た事のない世界を現実のものとして認識する瞬間はたまりません。

年を重ねるごとにその感覚を味わう機会は激減していきますが、その分一度味わったワクワク感は幾つになっても強く脳に刻まれています。

今の私にとっても原宿は特別な場所。
初めてのワクワクを味わった憧れの場所。

滅多に足を運ぶことの出来なかったこのエリアに、今の私は写真を撮るためだけに来れるようになりました。

その思いがシャッターを切らせるのかもしれません。

35mm

生まれた環境によってその人の「当たり前」は異なってきます。
あなたの当たり前は、どんな場所ですか?
あなたの憧れの地はどこですか?

どんな写真が好みかも、人それぞれ。
あなたが思う撮りたい場所に、是非IBETIRと一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

35mm

何が被写体にするかもあなた次第。

35mm

何が絵になるかなんて、撮ってみてからのお楽しみ。

この賑やかな街でさえ表と裏の顔があって、場所なのか時間帯なのか、またもやその時の自分の気分なのか、同じ写真は撮れません。

 

IBERITの描写についても、そうでなく別の機材に関しても、誰がどれを気に入るかは分からないし自由な領域です。
ただ確実に言えることは、まず触ってみてほしい。
握った感触だけで気に入るかもしれません。

35mm

今回の原宿スナップは思いの外、自分の事を考える機会となりました。
写真について行動しているのに不思議です。

35mm

次もまた、ここに撮りにきます。
全然違う写真が撮れるあのスポットへ。

(つづく)

35mm

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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