川辺優紀子のKIPONでスナップ ~ 高尾山編 3

みなさん、こんにちは。
フォトグラファーの川辺優紀子です。
KIPONのレンズ「IBERIT」で撮るこの連載、今回は高尾山に来ています。

中間地点のオアシス

運動不足を感じながらも少しずつマイペースに登ってきましたが、結構足に疲労が溜まり始めたようです。
そう感じ始めた頃、場所はケーブルカーの高尾山駅から山頂までの丁度中間地点。
私を待ち構えていたかの如く食事処が現れました。

目の前でパチパチと焼かれている胡麻だんご。
この森で、少し疲れた体で食すお団子はどれほど美味しいのでしょうか。

迷いなくここで休憩する事に決めました。

もちろんこのお団子を注文。
そのままでも美味しそうですが、私は「みたらし」をチョイス。

写真を撮った後すかさずかぶり付きました。

もの凄く美味しいです。
焼いてあるので外側は香ばしく、中は柔らかい。
練り込まれた胡麻の風味とみたらしの甘じょっぱさが、口一杯に広がります。

森の音を聞きながらモグモグと食べ進めました。
これ以上の贅沢はありません。

噛みごたえが良いので、これ一本で大満足です。
お腹の満たされ具合も丁度よく、道のりあと半分頑張れるエネルギーを得ました。
これは訪れたら必ず食べてもらいたいと思った一品です。

薬王院

気を取り直して再出発。
少し進むと薬王院がありました。

ここでは天狗様が神格化されており、大きな銅像が威厳を払っています。
その表情と迫力を大きく見せるために50mmで撮りました。

50mmは遠くの物をグッと寄せ付けたり、背景を大いにぼかして被写体を引き立てたりすることが容易にできるので、こういった場面に多用します。

IBERITのボケ味がとても好きです。
解放で撮ると出る滲みが作り出す、柔らかい雰囲気がなんとも言えません。

さあ、頂上まで後少し!
引き続き森の空気を存分に楽しみましょう。

レンズは再び35mmを使っていきます。

日常でも草や木は身近にあるけれど、こうして森の中を歩くと「自然の恵」というものを改めて感じます。
太陽と木々がなければ人間も生きられない。
人間もこの地球の一部なんだ。などと考える良い機会になりました。

(つづく)

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

関連記事を読む