川辺優紀子のKIPONでスナップ ~ 高尾山編 2

みなさん、こんにちは。
フォトグラファーの川辺優紀子です。
KIPONのレンズ「IBERIT」で撮るこの連載、今回は高尾山に来ています。

ケーブルカー

さて、いよいよ高尾山のケーブルカーに乗車です。

季節によって様々な顔を見せてくれる高尾山。
このケーブルカーの景色もフォトスポットとして絶大な人気を博しています。
これは撮らずにはいられません。
ダイナミックに写し込みたくて、この日持参しているレンズの中で一番広い24mmを使用しました。

山を力強く登っていくケーブルカーは、その斜面に沿って斜めに出来ていて、外観が面白いです。
思わず真横から撮りたくなりました。

こうして見ると物凄い角度です。
だんだん自分自身が傾いているのか、どこが水平なのか分からなくなります。
まもなく発車時刻になるので、乗り込みましょう。

運良く一番前にスタンバイすることができました。
ここから眺めると、トンネルや線路がよく見えます。

昭和2年に開通して以来、たくさんの人々を引っ張り上げて来たケーブルカー。
これに乗れるだけでも、高尾山に来た甲斐があるなぁと感じるのは私だけでしょうか。

ガタンゴトンと音を立てながらどんどん登って行きます。
これはもはやアトラクション。
約6分間の斜面登りは終始シャッターを切ることに夢中になってしまい、あっという間に高尾山駅に到着していました。

ケーブルカーとは暫しお別れです。
また帰りにお世話になります。

ここから登る

さて、いよいよ山登りの開始ですが、駅を出るとそこには既に絶景が広がっていました。

登山道を歩いてきた人たちも沢山いて、この景色に「おぉー」と声が漏れていました。
ここでは遠くの街だけではなく、一生懸命登って来た人を含めて切り取りたかったので、35mmを使用。

さて、私はここから高尾山頂を目指して歩きます!

意気込んで登り始めたものの序盤から緩やかな上り坂が続き、早い段階で息切れが始まりました。
完全なる運動不足を反省しながらも足を進めます。
ここからは森の全体を含めつつ、枝や葉をメインとしたショットも撮って行きたいので35mmをメインにします。

道は舗装されていてとても歩きやすく、撮影にも集中できます。

上からは気持ちの良い日差しが降り注いでいました。

柔らかい風と鳥のさえずりが広がります。
この幻想的な雰囲気を表現したくてフレアを盛大に入れ込んで撮りました。

森のエネルギーを全身に浴びながら、少しずつ登ります。

高尾山は自然だけではなく歴史的人工物も魅力の一つです。

頂上までまだまだ道のりは続きますが、その分いろんな写真が撮れると思うと全く苦ではありません。
お腹も空いてきましたが頑張ります!

(つづく)

 
 

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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