川辺優紀子のKIPONでスナップ 〜 in渋谷 〜

こんにちは。写真家モデルの川辺優紀子です。
KIPONのレンズ「IBERIT」で撮り歩く連載「川辺優紀子のKIPONでスナップ」
今回はいつもと異なり1話完結です。

この連載のために写真を撮る事を目的としてその地に向かうのですが、たまには赴くまま切り取っていくのもいいのではと思い、仕事の出先で辺りを見回してみることにしました。

レンズは今回50mm
https://kipon.jp/%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%ba%e4%bb%95%e6%a7%98/

の1本のみで勝負です。
限られた画角にどのように収めていこうか、ワクワクしながらスタートしました。

 

やって来たのは渋谷駅。
地元群馬から都内に通っていた頃からよくお世話になっている駅で、私にとってはここが東京の入り口です。

ここ数年は新しいビルが建ったり通路ができたりと変化が目まぐるしい渋谷。今もなお至る所で工事をしていて、昨日まで通っていた道がある日突然全く別の場所に繋がっていることも。油断していると迷子になりそう。

そんな渋谷を人々は黙々と歩いていきます。

人は「見慣れた風景」になると、途端に興味が向かなくなります。
あれも、それも、いつもの風景。

 

でもそんな見慣れた風景も、私にとっては特別な景色なのです。
他人からしたら何でもない場所でも。

ここで育ってきた。
ここで働いた。
ここであんな事があった。

人それぞれ、様々な場所に色んな記憶があると思います。
その記憶こそが「自分が生きた証」だと私は感じるのです。

私は7年前、夢を現実にするために東京に来ました。

この渋谷を通って。
レッスン、オーディション、色々ありましたし、今でも戦っています。

この街は、どんな街だろう。そう考えながら撮っていたらそんなことを考えていました。
過去も未来も、もちろん現在も、渋谷は私にとって特別な場所なのです。

写真には、撮り手の感情が写し出されると言います。
日によって撮りたいものが変化するのはそういう気分だと言う事でしょう。

KIPONのIBERITは私の感情を素直に形作ってくれるレンズだと感じました。
この日の気分は、写真の通りです。

進みたい。前に進みたい。

自分の気持ちに素直になって、もがきたい。

この日はいつも以上に、「生きた証」を探してIBERITを握りしめていたかもしれません。

 

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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