川辺優紀子のKIPONでスナップ ~ 柴又編 2

みなさん、こんにちは。
フォトグラファーの川辺優紀子です。
KIPONのレンズ『IBERIT』で撮り歩くこの企画。今回は東京の下町、柴又を切り取ります。

駅前から参道へ

35mm

「柴又編1」にて駅周辺を散策したので、早速駅前からのびる参道に向かいます。

24mm

途中魅力的な提灯に気持ちが引き寄せられました。
一杯引っ掛けたくなります。
駅前から参道入口までほんの数十歩ですが、この区間でもたくさんシャッターを切りたくなりました。

24mm

このベルはきちんと鳴るのだろうかと気になるところです。
それにしても、このレンズ IBERITは昔ながらの雰囲気を撮るのに最適だなと感じました。
どこか優しさを感じられる、そんな写真が撮れる気がします。

何を食べよう

24mm

参道に入ってみると、草団子や最中、お煎餅など、食べ歩きに最適なお店がたくさん並んでいました。

35mm

35mm

その中で私が選んだのはこちらのお煎餅屋さん。
購入したお煎餅を片手に撮影していたら、持っていたビニールが丁度良く前ボケとして機能していました。
ここに並ぶお煎餅は精米から自家で行い、1枚1枚丁寧に手焼きをしているというこだわり様。

35mm

たくさんの種類から私は「ごませんべい」をいただきました。
食べてみると、パリッと香ばしく、優しいお味です。
お煎餅を頬張りながら店頭にある自転車を眺めていると、「これでお米を運んでいる」と教えてくださいました。

35mm

働き者のピンク自転車さんは、不思議と馴染んでお店の一部となっていました。
こんなエピソードが聞けるのも、下町ならではの魅力だと思います。
IBERITはマニュアルフォーカスです。
食べたお煎餅と同じように、1枚1枚丁寧に。
心を込めて撮っていきます。

金属鏡胴の冷んやりとした感触を確かめつつ、ピントを合わせて撮ってゆく作業は至福の時間です。
お煎餅屋さんに「美味しかったです」と伝えると、とても喜んでもらえました。
私も、撮影した写真をこうして皆様に目を通してもらえるのがとても幸せです。

35mm

35mm

さて、次回はいよいよ参道の先にある神社に到着です。
お楽しみに。

(つづく)

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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