川辺優紀子のKIPONでスナップ〜千葉で撮る(後編)

こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載は、KIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログです。

行き当たりばったりの自由気ままなスナップ旅。
電車が撮りたいとは思っていたにも関わらず時刻表も調べずに家を出てくる自由っぷりです。(前回のレンズブログをご覧ください

さて、そんなのんびり企画で今回は海が見たい!と思い千葉県の銚子を目指して出発。
途中同じく千葉県の佐原にも立ち寄り、バラエティに富んだ写真の回になっております。

使用するのはもちろんお馴染みの3本のレンズ、KIPONのIBERIT 24mm、35mm、50mmです。
いずれも開放F2,4の単焦点でマニュアルフォーカス。
特徴である柔らかいボケ味を活かして撮っていきます。

50mm

この奥行き感を演出できる描写がとても好きです。
ススキの柔らかなディテールと蠢く波の雄大さを写真として容易に表現してくれます。

24mm

この日は天気も良く、光も満遍なく降り注ぎ、風も強かったので躍動感ある形で雲が流れていました。

 

50mm

意図した物を主役に撮りたい時、切り取り方は様々ですし、表現の方法もたくさんあります。
最近のマイブームは手前と奥とのバランスを考えて配置する構図。
ボケ感がとても重要となる絵ですが、IBERITの開放による描写は頼もしく思います。

兎に角開放で撮れば良い!という気持ちであとはフォーカスリングを回すだけ。
手のひらですっぽりと覆うことのできるサイズ感と、程よい粘りのあるリングが撮影者のモチベーションを高めてくれます。

少しレトロな外観がまた、持ち歩いているカメラその物を引き立ててくれると同時に、所有している私自身をも高めてくれる気がします。

IBERITが頼もしいと感じるもう一つの理由がこちらの写真。
少し絞ると、開放の時とは打って変わって劇的にシャープな写りに大変身します。

岩肌の質感を残したいと思い撮影しましたが、予想を遥かに上回る描写力に脱帽です。
絞りの調整でここまで調整できる1本に対して愛着が増すばかり。

店頭にて見かけたら是非皆様にも触っていただきたいと思います。

50mm

海風とそこに響く波の音を全身で感じなから撮ったので、見返すだけでその時の情景が蘇ってきます。

50mm

灯台を少し遠くから撮影した1枚。
何気なくシャッターを切りましたが波で濡れた砂浜の跡がS字を描いているお気に入りの1枚です。

海を食す

ここでランチを挟みます。
ノープランで撮って回ると記しましたが、ここだけは訪れそうと決めていた場所があります。

24mm

空腹の中、お目当ての物が私の目の前に到着しました。

24mm

どどーん!と目を疑うほどの大きなネタが自慢の回転寿司です!

24mm

テーマパークのようなウキウキを味わえました。
味も勿論どどんと美味しいです。

このお店に関してはお皿数枚で満腹になりました。
幸せ気分にもなりましたし、さて。
最後にもう1箇所撮影しに向かいましょう。

35mm

夕日を狙って

24mm

夕焼けのタイミングでたどりついたのは、とても広い砂浜です。

 

24mm

砂の粒1つひとつが輝いていてとても綺麗でした。
刻々と日が水平線に沈んでいきます。

24mm

当初あの岸壁に近づいて撮ろうと思ったのですが、予想以上に海岸が綺麗だったため日没までこの場所に居座ってしまいました。

千葉の佐原と銚子方面を巡る旅になった今回の「KIPONでスナップ」はいかがでしたでしょうか。
次回はどこに行こうかまだ決まっていませんが、この連載を読んでくださる皆様がいる限りどこにでも撮りにいきたいと思います。
また次回もお楽しみに!

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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