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川辺優紀子のKIPONでスナップ 〜 気ままに歩く旅編4

いつも読んで下さる方も、初めましての方も、こんにちは。
写真家モデルの川辺優紀子です。
この連載はKIPONのレンズIBERITを用いて様々なスポットを撮り歩くレンズブログ。
連載を担当させていただいてからなんと、早くも1年が経ちました。
あっという間の1年、まだ1年?と両端の気持ちが錯綜しておりますが、コロナと共に始まった新企画は私にとっての挑戦でした。

1年続いたのは、読んで下さる皆様がいるおかげです。
本当にいつもいつも、ありがとうございます。

『レンズブログ』という事で、IBERITについて触れつつもスナップ旅の内容が殆どをしめるこの連載ですが、これからもIBERITの魅力がお伝えできるように撮り歩いて、書き続けて行きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

さて、今回の撮影スポットは上野駅を出発してから気の向くままに撮り歩いていくという、かなり不確かな定め方となっております。

気がつけばもう夕方。
日が伸びたなと思いながらフラフラと移動していきます。

50mm

虫の音が聞こえてきそうですが、ここは東京。人の声と車の音が入り混じります。

50mm

街は帰宅時間に差し掛かっていました。駅から家に向かって歩く人、これから駅に向かう人、ご近所さんとの井戸端会議。

上野公園から北西に進み、根津地域を目指してみることにしました。
この辺りは住宅地になっているので色んな人が行き交います。

50mm

人が歩けばお店ができる。駅もあれば人も集まる。
“歩いて来る人がいる”という条件のもとで成り立っている街の風景。

私の故郷では、まず人は歩いていません。
と言うのも、車社会なので移動手段は車が大半。免許を取れる年齢でない人は自転車。
家の周りをお散歩する事以外に歩くという選択肢が生まれなったのが、地元での私の生活スタイルでした。

なので“歩く”が前提条件で造られてきた街を見ると、別の国のように感じるのです。

24mm

24mm

辿り着いたのは根津神社。ここにもなんと、数多くの鳥居があるのです。
だいぶ時間が遅くなってきたので閉まっているかもと不安でしたが、やって来てみるとまだ中に入れるようでした。

ここまで来たらやはり、鳥居を撮りたくなります。

50mm

前話で登場した花園稲荷神社の鳥居を遥かに超える鳥居の量で、長く続くトンネルのようになっていました。
子供たちもこの中を駆け回っています。

50mm

並んでいる鳥居には名前が書かれています。一つひとつにその方の願いや感謝などの気持ちが込められていると思うと、とても神聖な場所なのだなと感じます。

50mm

もうすぐ夕日が沈む。
動物たちも休憩の時間のようです。

近所の方々しかいないこの時間は、皆さんにとって憩いの場になっていました。

 

50mm

50mm

50mm

こちらの写真には、何やらダイヤモンドダストのようにキラキラしたものが空気中に写っています。
綺麗に写り込んでいて不思議な空間を演出している物の正体は、、、虫さんでした。
このような形で写るのは初めてだったので感動しましたが、私は虫が得意ではないので足早にこの場を退散したのはここだけの話しにさせて頂きます。

さて、そろそろ私も帰ろうかと思います。

50mm

今晩のご飯は何にしよう。
お惣菜屋さんから美味しそうな香りが漂います。

50mm

駅に向かっている途中、全く身動きしない猫に遭遇。
ここは夏目漱石の『吾輩は猫である』を執筆した住居跡だったのです。猫の石像だなんて、オシャレですね。

50mm

あら、ここにも石像のごとく身動きしない猫さんが。
しかしこちらは本物の猫でした。
もしかして、『吾輩』さんでしょうか?

50mm

お休みの邪魔にならないように、そっと数枚だけ失礼致します。

最後に2匹の猫と出会えた素敵な1日でした。
次はどこに撮り歩きにいきましょう。

次回の投稿までお楽しみに。

24mm

川辺優紀子

プロフィール:川辺優紀子(かわべ ゆきこ)

大学卒業後上京し、モデル・タレントとして活動。
写真家高桑正義氏に師事し、2019年に独立。
ロケーションやスタジオライティングを用いての人物撮影に加え、日常や旅先のスナップをライフワークとしている。
現在はモデルと写真家の二本柱で、精力的に活動中。

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